人を動かすモチベーションファクター実践手法

こんにちは。おじょーです。

「人を動かすモチベーションファクター実践手法」という本を読んで、自分自身で実践したいこと、仕事に役立ちそうな内容をまとめました。

 

この本は、「モチベーションファクター」という聞きなれないビジネススキルの説明だけなのかな?と思いましたが、後半では私も具体的に使えるファシリテーション術のような内容が記載されており、実践に役立ちそうだと思いました。

 

 

 

1.モチベーションを上げる方法

・「これまでの人生で最もすばらしく感動的だった出来事」を思い出し書き出す

・否定表現を肯定表現に書き換える

 例)朝令暮改臨機応変、計画性がない→瞬発力がある、怒りっぽい→感情豊かetc

 

2.自分のモチベーションファクターを知る

著書曰く日本人のビジネスパーソンのモチベーションファクター(意欲を高める要素)は2思考6要素に分かれるという

モチベーションファクターの要素



自分のモチベーションファクターを知るには、以下のモチベーションファクターのキーワードから自分にとって大事だと思うものを選んで把握する方法がある

モチベーションファクターキーワード

私の大切なキーワードは「創造」「工夫」だったので、モチベーションファクターは「自立裁量=創意工夫をすることで意欲が高まる」でした。

 

3.相手のモチベーションファクターを知る

グループメンバーや顧客相手のモチベーションファクターを知るためには、相手の言動からだいたい2分割してみる。

 

  1. 一人が好き→牽引思考
  2. みんなで取り組む事が好き→調和思考

 

その上で、

1牽引思考なら、こだわりがチャレンジか、オーナーシップか、ステイタスかどれが強いか?

2調和思考ならパートナーシップか、リスク回避かバランスか?

で6要素に分ける。

 

4.モチベーションファクターを活用して相手を巻き込む、商談を進めやすくする

  • 自己紹介

自分のモチベーションファクターに寄った話し方をするのではなく、相手のモチベーションファクターのキーワードを組み込んで話すことで相手を惹きつける

 

  • 指導、助言

相手のモチベーションファクターのキーワードを組み込んで話すことで指導や助言の効果が上がる

 

  • 商談

商品、サービスの紹介を相手のモチベーションファクターに合わせて言い換えると成約率が上がる

 

頭で考えた話法を文字に起こすのではなく、実際に口に出したものをモデル化するのが良い

 

5.仕事と自分のモチベーションファクターのギャップを解消する

自分のモチベーションファクターと違う仕事を与えられた場合、どのように仕事の効率を上げるのか?

自律裁量のモチベーションファクターの持ち主が、自分の考えを全面に出して牽引するのではない、他のメンバーの意見を取りまとめて調和させる他社協調のモチベーションファクターが必要な仕事をしなければならなくなったら?

⇒まさに、今の私がその状況です。

解消方法

①自分の業務で、自分のモチベーションファクターを満たすアクションと仕事のモチベーションファクターを満たすアクションを書き出す

②自分のモチベーションファクターを満たすアクションと仕事のモチベーションファクターを満たすアクションを交互にセットする

 

自分と仕事のモチベーションファクターの両方を組み込んだプロセスを設定することでストレスを回避し、仕事の効率が上がる

 

6.コミュニケーション力の向上

会議、商談などのコミュニケーション力の向上手法として、(現状のリモート会議では難しいものもあるが)以下の手法が紹介されいている

アイコンタクト、間の活用、1人にワンセンテンス、BIGPR、MAP

 

BIGPR

「BIGPR」はとても活用できそうだった。

会議の冒頭で以下のような内容を話すことで、相手の興味関心を惹くことができそう。

B

Background

背景

定例ミーティングでお集まりいただきました。
I

Intoroduction

自己紹介

今日は張り切って進行役を務めさせていただきます
G

Goal

目的

今日は来期の〇〇方針を合意するための会議です
P

Period

所要時間

30分お時間を頂いております
R

Role

相手に期待する役割

活発なご意見をお願いします

 

MAP

MAPとは地図の事で伝えたい事の全体像をまずは話す。

「本日お伝えしたいことはA、B、Cという内容です」という本論の全体像を共有する。

「まずは、現状の課題を洗い出し、次に課題の対応策、最後に対応策の実行担当者について検討できればと思います」など。

この話はどこまで続くのか?と不安になるのを防ぐ

 

説明構成7話法

説明構成7話法、返答構成7話法役に立ちそうだが、7個×2パターンもあると、いちいち表を見直して実際に活用するのは難しそうだった。

使えそうなものは以下と思った

  • 「経過話法」⇒時系列で話す
  • 「分解話法」⇒話を分解してポイント、ポイントを話す
  • 「逆算話法」⇒結論は何かから話す
  • 「緊急話法」⇒緊急度が高いものは何かを話す

 

重要な点は何かを話す「重要話法」と話を分解してポイントは何かを話す「分解話法」の違いが分からなかった

 

返答構成7話

相手が日頃言っている事から相手の好む返答構成話法を見極める

  • 例えるとどういう事でしょうか⇒例示 具体的な事例を付け加える
  • 経験に照らしてみるとどうですか?⇒経験 自身が経験した事例を挙げて返答
  • 発想転換し別視点でとらえられませんか?⇒転換 相手の説明を論点変換して、別の方向を示す
  • お持ちの情報を付け加えるとどうでしょう?⇒詳細 情報を追加して答える
  • 一言でいうとどういうことですか?⇒要約 相手の説明を要約
  • ご理解いただけましたでしょうか⇒反復 相手の説明を反復
  • どのような前提だと考えられますか?⇒示唆 仮定と帰結を示す

 

7.巻き込み実践力

リーダーとメンバー、職務が異なるメンバー同士を巻き込むスキル

メンバーを巻き込む5質問
  1. 取り組んでみてどうでしたか?
  2. うまくいったことは何ですか?
  3. うまくいかなかったことは何ですか?
  4. 改善したいことは何ですか?
  5. サポートを得たいことは何ですか?

例文。これはコピペして使えるレベルと思った!!

1.チームを牽引してくれてありがとう。取り組んでみてどうだった?

2.色々あると思うけど、特に手ごたえがあったことは何?

3.やりづらかったことはある?あれば聞かせてくれる?

4.〇〇さんの事だから、すでに克服する方法を考えているのでは?

5.何か自分が役に立てそうなことはある?できる範囲でサポートしたいが

 

8.合意形成実践力

1時間で必ず合意形成できる4質問。これもコピペして活用したいと思った!

1.洗い上げ質問⇒この提案についての異論や懸念を遠慮なくお出しください

2.掘り下げ質問⇒出された異論や懸念の中で、どれが一番深刻な問題ですか?

3.示唆質問⇒仮に、異論や懸念を解消できる〇〇という前提が満たされたとしたら、賛成しますか?

4.まとめ質問⇒では、〇〇を整えるという前提で、提案を実行するということでよろしいでしょうか?

 

まとめ

仕事上で、顧客やメンバーを巻き込むための実践的な手法を紹介されていて、役立つものが多々あるので何度も読み返して実践していきたいと思いました。

同著者の「ビジネススキル急上昇日めくりドリル」というのもこの後読んでいきたいと思います。

 

人を動かすモチベーションファクター実践手法